ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト山梨県フォーラムに参加して

(2017/11/19)



ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト山梨県フォーラムに参加して

秋晴れの11月19日,スコレーセンターで平成29年度のジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(以下JRSP)山梨県フォーラムが開催されました。

JRSPとは,将来性豊かな地域のスポーツタレントまたはアスリートから,世界へ飛躍する潜在能力を備えた人材を発掘・育成するプロジェクトです。

山梨県フォーラムでは,日本スポーツ振興センターの山下修平氏による「アスリート育成パスウェイとタレント発掘・育成プログラム」と題した基調講演や,本県出身のオリンピアンやアスレチックトレーナーらをパネリストに迎えたパネルディスカッションが行われました。

内容はタレントの育成と発掘についての最新事情やトレーニングやコーチングのメソッドなど多岐に渡り,聴衆として参加していた県内の高校生からもオリンピックに出場した先輩への積極的な質問が飛び出すなど,指導者として充実した学習の場となりました。

特に印象的だったのが「トップアスリートの資質」として挙げられていたいくつかの力についてです。競争心が強い,チームメイトと上手く付き合える,(ショックや怪我からの)回復力がある,忍耐力・集中力が持続する,プレッシャーに耐えられる,自律性があるといったこれらの力は,競技力の向上のみならず,社会に貢献できる人材となる上でも必要な力であり,人間教育を目的とする柔道が育む力と合致しています。

もう一つ,世界のトップコーチが選手を評価する際に重要視する力として「コーチャビリティ」(コーチとアビリティを合わせた造語。コーチングを受容する力を指す。)という言葉があることを初めて知りました。

確かに,素直な選手は伸びます。トップアスリートは総じて試合が好きというデータも,興味深いものでした。

子どもたちには大きな可能性があります。

その子どもたちにどのような道筋(パスウェイ)で目指す頂に登らせるか。

一人の指導者として,どれだけその競技を好きにさせられるか,「今」だけでなく「未来」を示すことができるかが大切だと感じました。

今後も柔道を通じて,微力ながらも子どもたちの健全育成の一助になりたいと思います。

報告 中学委員会 染矢晋太郎